●かかりつけ医を持ちましょう
昔からわが国には「かかりつけ医」という呼称があります。もともとこれは患者さん自らが、これはと思う医師を選んで「かかりつけ医」と呼んだものです。私たち医師はみなさんから「かかりつけ医」と呼んでもらえるよう、信頼されるように日ごろから努力をしております。 介護保険が始まり、在宅医療・在宅介護の重要性が高まっていくなかで、ご自宅で治療したり介護を受けたりする方は、「在宅かかりつけ医」を持つことをお勧めします。 ここに患者さんが「かかりつけ医」を選ぶとき、どのようなことを考慮しているか調べた調査(下図)があります。それによりますと、身近にいて気軽に診てくれること、患者さんの疑問にていねいに説明してくれることに次いで、休日・時間外を問わずいつでもどんな病気でも診てくれる医師を「かかりつけ医」に選んでいることがわかります。 いつでも安心して療養をしていただくために、府中地区医師会では国と広島県から助成を受けて、【かかりつけ医推進試行的モデル事業】を行ないました。本事業の一環として、「在宅医療情報共有システム」を作りました。府中地区医師会に所属し、在宅医療ネットワーク事業に参加している診療所と病院、医師会運営の訪問看護ステーション、社会福祉協議会がネットワークを作って相互に連携をとっています。通院が難しくご家庭で療養されている患者さんは、年齢を問わず、「在宅かかりつけ医」を持っていただくだけでこのシステムがご利用いただけます。 なお、通院可能な患者さんには現在のところ対応していませんのでご了承ください。 登録していただいた患者さんは、緊急時に24時間いつでも「かかりつけ医」から、また「かかりつけ医」不在のときにも、「かかりつけ医」と連携している診療所・病院の医師、訪問看護師、訪問介護師から必要な治療・処置・相談・アドバイス・指示などを受けることができます。患者さんの状態については最新の情報が医師会のコンピューターに入力されており、連携している医療機関ではパソコンを介して必要な情報を入手できるようになっていますので、「かかりつけ医」不在のときでも安心です。 個人の情報が他に漏れることがないよう、セキュリティには万全の注意が払われていますので、ご安心ください。 お問い合わせは府中地区医師会内のかかりつけ医相談窓口(住所:府中市鵜飼町496-1 電話:0847-45-3507)あるいは下記の医療機関へ連絡してください。 ご家族の方は次のような順序で対処してください!
平成16年1月現在、以下の医療機関が「かかりつけ医」として参加しています。 |
■甲奴地区
■府中地区 ■新市地区 ■駅家・芦田地区 |
府中地区医師会
かかりつけ医連携推進委員会 |